偶々目にした、銀河学校のレポートの一文が目に留まりました。
https://www.asj.or.jp/jsession/2019haru/files/54T.pdf
「NGC4567は⾚⽅偏移が⼤きいため、今回使⽤したフィルターでは Hα を捉えられなかった」
NGC4567は、z=0.0075ぐらい(CDS)。
先日Hαフィルターで殆ど写らなかったNGC1961は、z=0.013ぐらいで、解像(口径)不足だから写らないのかと思っていたけれど、そもそも帯域外だったという事?
UTOさんに伺いました。
今使っているHαフィルターの"7nm"は、656.28nmを中心として、透過率が50%以上の帯域±3.5nmと考える。
この中に収まるには、z<0.005333
https://www.shokabo.co.jp/sp_Xray/labo/redshift/z-def.htm
これが何万光年の距離になるのか?私の頭では解らないのですが、とりあえず、都度zを確認すれば良いか。
御自身も経験をお持ちというUTOさんによれば、4000万光年までが無難な所だそう。
NGC1961以外で、最近Hαフィルターを使ったNGC3310は4600万光年ですが、z=0.0033ぐらい。NGC3953はz=0.0035ぐらいで、どちらもとりあえずセーフと考えて良さそうです。
天体用フィルターなら最初からオフセットしておいてくれればいいのに?と思ったけれど、系内に使われる方が多いですものね。
検索していて見かけた記事を二つ。
遠方銀河のHα観測
https://www.nao.ac.jp/contents/about-naoj/reports/annual-report/ja/2010/j_web_033.pdf
赤方偏移2.7の壁
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谷口義明さんの『銀河の育ち方』(初版第1刷)を再読。紫外線は赤方偏移で可視光域に入って来るという件でNGC4625を思い出したけれど、z=0.0017ぐらいは近過ぎた。
(P3の図1.1 の(1)はNGC2997じゃなくて6946だと気付く人は多いはず)