もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

Gaiaの設定?

今夜の晴れ予報には迷いましたが、Hαなら撮れるとは言え、月に近いとガイドが出来ないのを思い出して、見送りました。

強光害地にお住まいの方々は、どうなさっているのでしょう?

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昨日の夜に追記したNGC5718のテスト処理では、色々躓きました。

まずWBPP

Error : No database files have been selected.  ”データが選ばれていないから、CDSのVizieRデータをダウンロードする”?となったまま固まってしまった。

Gaiaはダウンロードしてあるのですが、そういえば「適当な場所に保存しておく」という説明に、「適当」とは何処??と悩んだ末、Cドライブ>ユーザー>私のフォルダに入れたのでした。場所がまずいのかしら。

強制終了→再起動して、とりあえずGaiaのレンチマークで

これが正解だったのか、あるいは別の原因だったのか解りませんが、今度は無事完了

ホッとしたのも束の間、PCCで再び・・・

これは前段階のPlate solverの不備なのでしょうか?

何となくGaiaの設定をミスしている気がするんですよね・・・

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tantanさんが注意喚起なさってた、GraXpertの色抜き問題。

"Show background model"をチェックしたら、確かにこういうケースは危なそうです。

カラーから抽出したLのSNRが高かった

昨日の記事後半は、自分でも着地点が解らなくなってしまったので削除しました。読んで下さった方には申し訳ありませんm(_ _)m

「どんな画像にしたいのか?」は常に揺れていて、明日には180°変わってしまうかもしれず、その時々の感覚で試行錯誤していくだけと改めて思いました。

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sazabiさんがIR/B撮影を試して下さったNGC4565画像が素晴らしかったので、元・鬼コーチ?としては感無量なのですが、

「「Bx185」と「IRx41」を作り、RGB合成してからLを抽出しました」との事で、カラー画像からLを得るという発想に驚きました。

 

早速、私の今までの方法(WBPPでregistration後、IRとBを一括Integrate)と、sazabiさんの方法(同じデータでIRとBを各々Integrate、R(G)B合成後にLを抽出)とで、SNRを較べてみましたら、 

sazabi法の方が、SNRが8も高い!?

IR21枚 B43枚と、IR43枚 B43枚で試しましたが、いずれも先にカラー合成してからLを抽出したものの方がSNRが高くなりました。

しかもIR43枚とB43枚とでは、Bの方がSNRが高い。どう考えてもIRの方が高いと思うのに。

この結果、解る方には一目瞭然なのでしょうが、私の頭では理解できません・・・

 

Integration後の画像には使えないと思っているSubframeSelectorでは、

SNRの差が更に大きく出ましたが、さすがにこれは無いでしょう。

 

FWHMも見てみましたが(下段のダイアログの左右が逆でした)

カラー抽出Lの方が僅かに悪いけれど、これはSNRとシャープネスのトレードオフ的な傾向の為かなと思います。

 

かなり衝撃的な結果でしたが、私はフィルター無しデータも使っているので、とりあえずは一括Integrateのまま継続しようかと。

カラーに使うIRの枚数は、今まではBの約半分にしていたけれど、今後はBと同数枚に変更しようかなと思いました。

 

でも、IRとBデータだけだったらsazabiさん方式で、全データをIR、B各々Integrate→RGB合成しちゃって、最初からカラー画像として扱えば手っ取り早いし、SNRも良いですよね?

NGC5718あたりで試してみようと思います。

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4/24夜 追記;試してみました。

データは、NGC5718のフィルター無し37枚 、IR190枚、B33枚

カラー画像を作る際、フィルター無しの扱いに迷いましたが、②B側に加える、③IR/B双方に加える の2パターンとしました。

①IR190枚/B33枚  ②IR190枚/B+フィルター無し70枚 ③IR+フィルター無し227枚/B+フィルター無し70枚 ④IR+B+フィルター無し260枚を一括Integrate

今回は元々の予想通り④が最もSNRが高く(56.04db) 、カラー画像から抽出したL①②③は50~51dbでした。ただ、見た目が低SNの①よりも③の方が低いというのは不思議。SNRとは??

 

②と③を抽出する前のカラー画像を、PCC→ArcsinhStretchしてみたら

やはりIRとBの枚数が極端に違うと、色を出すのが難しそう。いや、Bが多ければ案外有望?

ArcsinhでなくHTでストレッチして(中、右)彩度を上げると、

左端は今までの方法で、IR30枚/B30枚でカラーを作り、260枚のLと合成したものです。

ST8XMEで撮った時は、カラーR,G,B各10分×8枚でも厳しかったと思うので、あとB20枚ぐらい必要かも。

 

プリント用のHolmbergⅡ・NGC2366

webには殆ど載せる事が無かったプリント用のデータです。

web用と違えているのは、ノイズリダクション未使用と、Brightness/Contrastを上げていること。こんなザラザラでもプリントではあまり目立たないし、銀河本体は暗めになってしまいます。

どちらも淡い銀河ですし、光害地データは階調の厚みが無い?ので、淡い部分を頑張りすぎると破綻してしまうあたりが難しい。

4月Google Meet

またしてもGoogle meetの1時間制限で躓きました。

前回はスムーズに繋ぎ直し出来たのに、今回は「このミーティング(会議だったかも)は終了しました」という表示が出て、入室出来ない。何が違ったんだろう・・・

そんな不手際にも気長にお付き合い下さった皆様に感謝です。

KY博士・n2068ddさん・Sもとさん・sazabiさん・くろさん・久保田さん・たまさん・やまぎりさん・まつのりさん・和田さん・津村さん・門脇さん・長尾さんと、初めてtantanさんが参加して下さいました。

 

今回は和田さんから、PIのベンチマークと処理速度向上のアイテムと、3Dプリンターについてのお話を伺いました。

こういうの私はほんとに解らないのですが、処理速度を上げるためのハード面からのアプローチ?たまさんからはソフト面からのアプローチ?の提案もありました。

※たまさんから、追加情報を頂きました。

www.nuasa.org

 

3Dプリンターの話は面白かった。フリーの設計(製図?)ソフトで色んなものを作れるんですね。

注意するのは、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)は丈夫だけれど、人体に有害な物質を発生するので室内では扱わないor換気注意

和田さんは、植物由来のPLAをお使いだそう。

降伏強度を上げるためには、造作姿勢(方向)を工夫する。

音が結構うるさい(ダイソン掃除機より少し静か?)臭いもちょっとある。

一度造作してしまったものは、フィラメントの代わりの材料として再利用はできない。

反射望遠鏡の支持金具補強は、仮にQuattro250Pを使おうとしたら必要になるかも?

鏡筒の自動開閉装置、KY博士ご紹介の"ストロボデフューザー"を張った枠にしたら、薄明Flat撮影に便利そう。

 

うっかり「Flat darkが必要とは、何秒で撮っているんですか?」と訊いてしまい、話題が逸れてFlat談義に。

私は1s×200枚ぐらいの薄明Flatを、ASI533MMになってからは使い回していますが(STカメラの時は毎回撮っていたのですが)、一般的にはヒストグラムを見ながら露光時間を変えるのでしょうか。

Bias/Dark有無のマッチングの問題も気になる。

津村さんから「ストレッチを強くかけると、Flatが合っていない(事が解る)」

久保田さんからも、テーパーリングの隙間やケラレでFlatが合わなかった事例など

astrophoto-e250.digick.jp

Flat話題は尽きず、後日改めてやりましょう(Flatは合わない事を前提で?そこからのリカバリーを披露し合う)ということになりました。

HolmbergⅠ

あまりにも写らなかったので、終了記念ポストです。

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP / AlThiba3

ASI533MMpro(-15℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×36  IR640×119 B×61 Hα×68

Lに全データ計284枚使用

カラーはIR640×20枚, B×61枚, Hα×68

※カラーデータはLと兼用

 

Dwarf galaxyで見かけの明るさも13等の後半とはいえ、ここまで写らないのは、我が家の撮影環境にも原因があるかもしれません。

自宅の煙突をかすめながら上がってくるので、

天窓からの漏光(LED)が、この銀河のメインである青成分を邪魔していると思うんですよね。

月夜のワンチャンス?

今夜はワンチャンスっぽいけれど、

NGC5718の前に何を撮ろう?

NGC3432のHαが面白そうと思ったけれど、月に近過ぎてガイドが酷い。

という訳で、

19:20~NGC5204のHα22枚

21:20~NGC5718のIR38枚→NGC6384のIR35枚シーケンスをセットして、そろそろ寝ようと思いますが、

21枚目、何があった?

22枚目、23枚目もガイドが荒れているので、一旦停止。

再AF・オフアキシスのピントもいじって再開。原因不明ながら何とか復旧

終了画面。NGC6384は途中から雲が出たらしい。

 

撮影しながら見ていたYouTube

【総集編】50万円の別荘買った、、、3年目の総集編 2022年8月〜2023年8月 - YouTube

楽しそう、10年前だったら。

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4/20追記

NGC5204データをIntegrate(Dark,CC無しSigmaClipping)してみました。

全データ186枚、Hα抜き140枚、B25枚、Hα46枚

やはり全データを使ったものがSNRが最も良い。とは言え、Hα増加分は「悪化させていない」程度の僅差だし、見た目はHα無しの方が何故かシャープ

この銀河はHαが大切なので、Lに入れたいし、さらに撮り増したい。

そして-15°でも、Bに白点が目立つので、CCは必要のようです。

GraXpertエラー備忘録など

3月にPIを再インストールした際、morinoseikatsu2.hatenablog.com

消えてしまったGraXpertを諦め、GradientCorrectionを使おうと思っていたのですが、

やはりGraXpertの方が使いやすい。

再インストールして愛用していたのに、今日PIをupdateしたら、また使えなくなってしまいました。

Error: Signature verification failed for 'GraXpert': Invalid code signature: C:/Program Files/PixInsight/src/scripts/Toolbox/Graxpert.js

こういうのホントに苦手;;

 

Localにあったフォルダを削除→再インストールを試みても、repairかremoveの選択肢しか出ない。ごみ箱のファイルが書き換えられてる?

仕方無く、ごみ箱から元に戻して、検索でこんな回答を見つけました。

そんな馬鹿なと思いつつ、GraXpert.xsgnの"t"を抜いてみたら、あっさり使えるようになりました。何故・・・

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もう一つ、気がかりな事。

WBPPのLightタブにあるSubframe Weighting

Image Integrationでweightingするのは解る(実際に使っている)けれど、Integrationのチェックを外した状態でのweightingって何をやっているのでしょうか?

 

Hαデータ68枚Integrationを、WBPP使用ファイルと未使用ファイルで較べたら、

未使用の方がSNRが8近く良かった。

Weightingの影響も疑ったけれど、単にBias/Dark/Flat/CC使用の有無によるものかもしれない。

HαはFlat無くても大丈夫そうなので、WBPPで生成されたファイルは使わない方が良いかも。

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たまさんのページを拝読し、

www.nuasa.org

ちょうど週末のオンラインミーティングの話題の一つでもあるので、私も試してみました。

PC新調後、処理対象のフォルダをCドライブ(m2ssd?)にコピーしてPI使っているのですが、この数値って関係あるのでしょうか?