もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

天文ガイド6月号で

最優秀賞を頂きました。

「地味だから入選も無理かも」と思っていたので、連絡があった時はびっくりしました。

常々、メジャー対象以外にも魅力的な銀河がある事を、多くの方に見て頂きたくて応募しているので、スポットを当てて下さった天文ガイド誌には感謝しかありません。

講評の詳細な解説も含め、とても嬉しかったです。

画像完成時の記事はこちら↓

morinoseikatsu2.hatenablog.com

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手記にも書きましたIR・Bカラー撮影は、先日のzoomでも質問を受けましたが、私の頭の中同様、非常にシンプルです。

①対象は銀河 ②目的は時短 (特に光害地で)③使用するのはIR、Bフィルター(対象により、Hαフィルターも加える。また、光害や月明りの程度が軽ければClear(またはフィルター無し)も使う)

④画像処理は、Lに全データ(場合によってBデータを入れないケースも(SNRが大きく悪化するなど;都度SNRveiwで確認))、カラーのRにはIR、GはIRとBの中間、そしてBを使ってRGB合成すると、画面内の星は青・白・橙になります。

⑤IR・Bカラーの短所は(手記と重複しますが)赤のコントラストが失われる事。もし"赤ポチ"を出したいなら、Hαフィルターで撮影したデータが必要です。

また、輝星のスパイクは2色になります(→IC1613  Abell2666 )

一番の問題点は、目下使っているサイトロンIR640の反射像で、↓記事のNGC3184画像内のようになります。

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輝星を避けるしかないと考えていましたが、zoomで博士がおっしゃったようにSC64を使えば解決?EFWに付属のフィルター留めが、シートフィルターにも使えるかもしれません。

5/25追記;輝星の反射像はIR640の所為では無く、センサーのマイクロレンズが原因で、巷で"サッポロポテト現象"と呼ばれているもののようです。

 

tantanさんに教えて頂いた渡部さとるさんの2BChannelで、"オリジナリティ"とは「誰にでも出来るけれど、誰もやらなかった事」と言われていて、この手法もそうだったら嬉しいなと思いました。

始めた頃の迷走日記も貼っておきます。

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撮影場所の「やぐら」作りと

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GOTO210を永久貸与して頂いた14年前の事

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手記は校正して頂いてますが、「今年は4回の撮影を行いました」の元原稿は「今年が4回目の撮影でした」です。