もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

雨が降っているのでM51の画像処理

手持ちのM51データで様子見を。

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輝度情報は133枚Deconvolution無し。

カラーはIR9枚B25枚Hα31枚で、NBRGBCombinationを起点に、BN&CCやステライメージのオートストレッチ。

強調処理はHDRMT、LHEと、アンシャープマスクなど。

左(LはMaskedSreatch) 右(LはHT)の比較で解るのは、輝度情報がしっかりしていないとHαの色が浮くということ。

 

RGB画像にIR-Bを充てているので、NBRGBCでBand幅を広げるかとか、SIのオートストレッチのフィルター係数の設定にも迷いますが、この2パターンは似たような色合いになってしまいました。

最終的にはLの階調次第で色調も変わってしまうけれど、そこで欲しい色を引き出せるポテンシャルはキープしておきたい。(私のこんな拘りの諸々は、全く一般的では無いのだという事も、肝に銘じつつ)

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4/14追記

色情報のLRGBを12パターン作ってみました。

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これをCTで雑に彩度アップすると、こんな感じ

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とりあえずBNCCHTLRGBLabを選んで再度LRGB合成、LHE/HDR/USMしてみると

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こうして見ると背景荒れが目立つ?星はIR-Bで置き換えた方が良いかも・・・

それから、この銀河もNGC4559のように、HDRなどはLRGB画像で行わないと、暗黒帯が茶色くなりません。色が失われるのは、別の理由のようです→6/14 追記

morinoseikatsu1011.cocolog-nifty.com

6/14  追記

AICのAdamBlockのビデオに、HDRMTで高輝度部分の色を保つColor Correcte HDRMTが紹介されていました。

 

他のパターンも試してみました。

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左上はR.Gendlerさん処理のHST画像(HⅡ領域確認の為)

さすがに派手過ぎ?にしても、IR-B&Hαでここまで出るというのは驚きです。

しかも北斗七星が見えるか見えないかという空で撮ったデータなんですよね・・・

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4/17  追記

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4/18  追記

Lの輝度を下げた時に現れる色合いと、淡いガスの拡がりを両立させるべく、段階的なマスク処理を試してみました。