もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

今年のNGC1961

昨年の記事は

morinoseikatsu2.hatenablog.com

同じデータを使い、BXTや最近得た知見を加えて再処理しました。

と言っても、トリミング以外は余り違いが判らないかもですが・・・

・輝度情報をClear+IRの171枚→R,G,Bも加えた299枚にして、drizzle無し→drizzleしました。

・IntegrationのweightsをPSF signal weight→PSF signal power weightに(なんとなく)、そしてRejection AlgorithmをWinsorized Sigma Clipping→No rejectionへ(高輝度部分に輝度落ち?があったので)

・deconvolutionにBXT

ノンリニアフェイズでHDR→LHE

これでぐっと良くなるはず!と思ったのですが、LRGB合成してみたら何となく前の方が良い感じ?・・・原因は微光星処理の違いでした。

前回は微光星をIR-B画像で置き換えたらしく、その輝度差が奥行感に繋がっていたようです。

この微光星表現は最近とくに悩んでいた事で、すっかり(カラー置換を)忘れていた自分が情けない。

前回画像を200%解像度変更し、PixelMathで星を置き換えました。

昨年画像(左)と今年の画像(右)等倍比較

ちょっと気になったのは、BXTをかけた直後は気付かなかったけれど、ノイズリダクション(MLT)すると一気に"絵画っぽく"なる気が・・・階調が落ちているのかしら。尤もdrizzle有り無しの違いもあるので全くの濡れ衣かもしれませんが。