もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

月夜にR画像を撮り足す

NGC1961のL-IR/B画像で苦戦しています。

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Bを5分68枚も撮っているのに、海外の作例にあるような腕の青が出そうにないし、NGC772同様、オレンジと紫のツートンカラーの傾向も気になります。

元々がNGC2841やNGC488のように、私のシステムでは青が出難い銀河なのか?それともIR-Bの所為なのでしょうか?

使用フィルターと、そのデータから引き出せる色彩や画像処理についての理論が知りたいです。

 

A.B.さんに質問してみたら、星をR/G/B短時間で別撮りして置き換える提案を頂きましたが、根本的な解決にはなりません・・・

とりあえずRを撮ってL-R/clear/B合成を試してみる事にしました。

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1/14 月齢11.4 TW筒先 -20℃設定でも-22まで下がってしまうので-25℃設定で。

カペラでピント合わせ(Clear)→NGC1961 19:40~22:15 R30

22:27~   NGC3384のR 途中からガイド星が平べったくなっている?

M104に行く前に、レグルスで再ピント合わせ(Clear)   星像が変。

2:18~4:45 M104のR10枚 B18枚

6:20~Flat

 

星像の崩れを、時間を追って較べてみました。

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左端がNGC1961開始時の画像左上と右下→1961終了時→NGC3384開始時→終了時→(レグルスで再ピント合わせを挟んで)M104のR開始時→B開始時

温度変化によるピントずれ?主鏡の傾き?

不思議なのはM104のBで星像が回復(?方向が変わっただけ?)している事で、これだけ見た時はRフィルターの取り付けが曲がっていたのかと思ったのですが、そうではなさそう。