もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

NGC5774, 5775の画像処理

IR・Bカラーに興味を持って下さる方が増えた機会に、カラー調整の記録を貼っておこうと思います。

※一通り書き終わって、自分のPI理解の拙さを改めて感じました。もっと勉強しないとです^^;

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今回使ったカラーデータは、IR5分×42枚  B5分×43枚  Hα5分×72枚です。

①IR、IRとBから作ったG、BをRGB合成し、BN、CC後にHT

左は(Gを作る際に)2で割らなかったもの、右は2で割ったものです。

②同じデータをArcsinhStretch

※ASI533データの場合IR0.5 B0.5なので、念の為IR0.3 B0.7でも比較してみましたが、

中段のSTF表示の色が違うだけで、ストレッチ後の色合い・SNRも殆ど同じでした(厳密に言えば、2で割ったカラー画像のRとGのSNRがほんの少し高い)

 

③NBRGBCombinationでHαを足したカラーも作ります。

こちらはHTでストレッチ

 

④以上3パターンのカラーを、MaskedStretchのL画像と、1度目のLRGB合成(↓上段 )

⑤MLTでノイズリダクション(↓中段)下段は参照した各レイヤーです。

⑥HT画像にマスクをしてArcsinhS画像を置き換え(↓中段)更にHα画像を置き換えました(↓下段)この部分、もっと良い方法がありそう・・・

⑦ このカラー画像(上段)と、調整したL画像(HT+MS、ノイズリダクション済)を、2回目のLRGB合成(中段)、更にColorSaturationで彩度UPしてみました。

彩度UPは場合によりCurvesTransformationや、PhotoshopのMatchColorなども使いますが、今回はこの後ステライメージのLab色彩調整で青と赤を上げました(右側は使用マスク)

 

ひとまずの完成画像↓NGC5775(エッジオンの方)の北端が青いのが、私的ポイントです。カラーバランスを少しBに振ったけれど、見直すかもしれません。。

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP/ Al Thiba3

ASI533MMpro(-20℃, -15℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×103枚 IR640×108枚  B43枚  Hα72枚

Lに全データ326枚、カラーにIR42枚 B43枚 Hα72枚使用

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5/16追記  試しにIR15枚、B12枚だけで処理したもの

B12枚でも青はしっかり出るようですね・・・