初めてのHαチャレンジ。
使用フィルターはSVBONY のHα7nmです。
不規則銀河IC10、Hα使用前(左)と使用後(右)
これだけを見ると「効果があった」と言えるかもしれませんが、もっと劇的な変化を期待していたので、微妙な心境です。
AstroBinの素晴らしい作例は、Astrodonの「3nm」が為せるワザなのか?
Starburst galaxy IC10 ( Artūras Medvedevas ) - AstroBin
私も、出目金のヒレの部分を、もっと出したいのに、、、
今回のHα撮影は4夜、約14時間でした。
10/4、10/5は薄雲越しでしたから、実質10時間分ぐらいかもしれません。
10/8まで115枚取得した所で、一度処理してみたものの(NBRGBCombination使用)物足りず、昨夜10/20撮影分は単露光を延ばしてみました。
左から順に、300"×52枚(10/8)、1200"×13枚 (10/20)、4夜分全データ128枚使用 です。
総露光時間が同じ[300"×52枚]と[1200"×13枚]の画像を較べると、シャープさとSNのトレードオフ的なものは見えますが、写っている構造自体は殆ど変わりません。
加えて、1200"露光がSNが良いと言っても、輝度情報にブレンドできる程ではないし、カラーは暈して使うので、SNの差が無くなってしまう。
上段Hα115枚使用 下段128枚使用
この結果だけを見ると、雲通過やガイドエラーのリスクが大きい1200"のアドバンテージは無いかもしれません。
むしろ、輝度情報に載せる事も考えると、300”で沢山撮った方が良いかもしれない。
Hαブレンドの画像処理については、Niwaさんの記事
Niwaさんに御紹介頂いたLight Vortex Astronomy
を参照しました。
一度目のLRGB合成後の処理は↓
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
10/21追記
UTOさんから、Hαを輝度にも載せた方がとアドバイス頂き、試し中です。
確かに立体感が出て来る。これは必要ですね・・・
カラー情報だけにブレンドしたもの(左端)は、色だけが際立って(浮いて)見える。
セロ・トロロ天文台の画像を見ると、輝度情報にもHαを比較明合成したもの(右端)が、一番近いようです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
10/19 Dark-10℃ 600"×37 1200"×10
10/20 月齢13.7 17:47~22:05(雲終了)IC10のHα13枚