もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

SCWは曇りそうだけれど

(4/17)  前夜はmeteoblueの雨予報に躊躇して出ませんでしたが、晴れていたみたいで後悔しました。

今夜はSCWが雲っぽいけれど、雨は無さそう。肌寒い。

20:30 セッティング 20:35にはAlThiba(GPS)繋げた。

NGC4278でThroughのAF26953(2.80) ガイドカメラのピントも合わせる。

スカイアトラスでNGC5775 フレーミングで中心合わせ

20:53(最初の3枚はカブリ)~0:39 5775のThrough45枚

空を見ても星が殆ど見えないのだけれど、薄雲?

NGC6503を待っていたら本格的に雲が出て来た。1:30撤収

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Vitaliさん、NGC2683+重力レンズ画像 

www.astrobin.com

撮影場所のPixelSkies(宿泊施設が面白い!)

www.pixelskiesastro.com

NGC4618,4625

隣の部屋で夫がWBCメキシコ戦を観ていたので、画像処理しながらチラチラ聴いていたら、あの劣勢からまさかのサヨナラ勝ち!ちょっと涙出ちゃった。

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この"サザエの蓋"そっくりのペア銀河、今回はIR・B+Hαカラーで挑みました。

GOTO210 (D=210mm f=1260mm) +160JP/Al T.hiba3

ASI533MMpro (-20℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×25枚  IR640×65枚  B×25枚  Hα×50枚 

※Lに全データ165枚 カラーにIR24枚 B24枚 Hα50枚を使用

 

DeconvolutionやStarReductionはBXTにお任せでしたが、コントラスト・彩度強調・カラーバランス・トリミングなどに迷いました。

どうも慎重になり過ぎて、思い切りが足りません。

ともあれ、過去の撮影では分離出来なかったNGC4625内部の赤と青が、HST画像(↓右)に良く対応していたのと、外周の淡い腕が青味を帯びているのが

私的にツボです。

AstroBinの「街灯・外灯対策」スレッド

DeepLの助けを借りて一通り読んでみたら、面白かったので。

www.astrobin.com

スレ主はスウェーデンの方のようで、街灯が邪魔なので棒付きのバケツを被せる事を考えていると。

気持ちは良く解る。けれど「逮捕されない限りは」とのツッコミが入ったり。

電力会社に頼んでシールドを着けてもらった人、隣人を招いて「現場」を見て貰った上で、こちらで購入した傘を着けてもらった人。

ジョン・ヘイズさんは「街灯に緑のレーザーを当てれば、一定時間消える」そんな事をしても良いの!?「もしそれが漏れて航空機を妨害したら、彼らは捜索隊を編成してあなたを探しに来るでしょうし、あなたを見つけたときには、きれいごとでは済まされません」そういえば、レーザーを飛行機(ヘリコプターだったか)に当てて逮捕されたというニュースがあったような。

皆さんの衝立(ついたて)写真の涙ぐましさには、共感しながらも思わず笑ってしまったり。

ちょっと気になったのは、「隙間の無いフェンスだと、風が当たった時に乱流が発生する」というコメントで、あまり頑丈に囲うと、風以外にも温度差とか問題になりそう?まあ、ドームやスライディングルーフを思えば大丈夫なのかな。

コメントしているのはアメリカの人が多いようですが、確かに街灯も外灯も明るかった。

morinoseikatsu1011.cocolog-nifty.com

AstroBinのBXT検証ポストなど

AstroBinに興味深い投稿がありました。

www.astrobin.com

EdgeHD11"で撮影されたNGC6946データを使い、御自分の方法でdeconvolutionしたものと、BXT/NXTを使った結果とを比較しています。

BXTの設定はSharpen Star 0.25、Sharpen Nonstellar0.35 これより高くすると"too artificial to me" だそう。

私も以前「デフォルトでOK」と書きましたが

morinoseikatsu2.hatenablog.com

暗黒帯には強い値が効果的だけれど、高輝度部分には低めの方が良さそうです。

BXTの問題点として、銀河の中の小さな構造物が星と混同されて?本来あるべき姿より小さくなり過ぎる傾向をあげています。

全体的には、明らかなアーティファクトも見えず、数値を吟味する必要はあるものの、概ね満足。何よりも処理の大幅な時短になるとの評価でした。

「私は、処理中にディテールをできるだけオリジナルのマスター画像に近づけるように心がけています。ですから、新しいディテールを作り出したり、ディテールの一部を削除してしまうようなツールは使いません」(deepL翻訳)という彼の言は信頼に足ると思います。

 

"Comments"でJeanさんという方が"creating some links on unresolved stars"と書いていますが、これはNGC3344で感じました。MTで発生するブリッジとは少し違いますが、細かな構造が繋がってしまうんですよね。

上左ASI533画像にBXT  中ST8XMEにマニュアルdeconvolution  右ST8XMEにBXT 下段はreferenceのSDSS、SkyCenter(了承済)

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AdamBlockとRussCromanの対談動画

www.youtube.com

14:50~のやり取り、大切な事を言っていると思う。

そしてHⅡ領域などが小さくなり過ぎる原因は、星と混同されるからでなく、星が少ない=ぼやけていると判断されて強く復元されてしまうから?

2/13 追記

↑PSF誤判定と対策については、既にNiwaさんが解説なさっていたのですね。

www.youtube.com

花のような銀河達

お天気や諸々で暫く撮影出来そうに無いので、先日から取り組んでいた組写真を仕上げました。

結局カラーバランスは崩さず、「花のような」というタイトルに沿って彩度だけ少し上げました。

背景レベルを完全に揃えなかったのは、FBでの一件で懲りたから

morinoseikatsu2.hatenablog.com

凄く悩んだのはキャプション?何と呼ぶのでしょう、対象名の字体と色について。

フォトショップのプルダウンメニューを片っ端から試し、Monotype CorsivaとUD Digi Kyokasho NK-Rを、72ptで使いました。

カラーは画像の邪魔にならないよう、かつ見易いように薄いグレー(#bbbaba)を選びました。

各々のクロップサイズやレイアウト、スリットの幅や色なども、きっとプロの方々は御存知の"正解"があるのだろうなあと思いながら・・・

星座名を添えるか否かも散々迷いましたが、夜空を見上げながら「あの辺り」とイメージする事を考えました。

実は、もう少し淡々としたバージョンも作ったのですが

コンセプトを考えると、遊び心も欲しい気がして。

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2/10 追記

夫と「この4銀河って(写った)大きさが同じぐらいだったんだよねー」「ふーん、拡大縮小して揃えたんじゃなく?」という会話があったので、ステラナビゲータで視直径を調べてみたら、NGC3953が6.6'で、他は3つとも6.9' でした。

NGC3184の画像処理、組写真で迷うことなど

NGC3184の5分×161枚(Through24、IR54枚、B40枚、Hα38枚)の画像処理メモです。

WBPPでCosmetic Correction(Hot 3.0)を行ったにもかかわらず、Hα38枚スタック画像に白い傷が残ってしまいました(↓ 左上)

Hα単画像(左下)のFITS HeaderのCCD温度はちゃんと-20℃になっている。右列は同じ処理をしたBの40枚と単画像です。

仕方が無いのでCosmetic Correctionを再度行いました。

左端;前画像  中;Hot2.0  右端;Hot1.6 Cold3.0 で、SNRが一番良かった右端を採用。

今までColdのチェックは外していましたが、入れた方がSNRが上がるようなので、他フィルターのデータにも再度CCを行い、全ファイルをSigma ClippingでIntegrate(↓右端)

完成画像。IRの反射像が目立つけれど、元々トリミング予定だったので・・・

先日のNGC3344は、こんな感じになりました(Bのゴミ痕が^^;)

4銀河を組み写真にするつもりですが、トリミング範囲や配置、各画像の向き(回転)にも迷います。撮影条件や処理の違いが目立つのも避けたい。

そして、1枚画像ならカラーバランスはニュートラル一択だけれど、組写真にするとつまらないというか、単なるサムネイルのようになって何となく違う気がする?

試しに敢えてBに振り、彩度も上げてみました。

うーん、、、組写真ならではの難しさを実感中です。

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2/5追記

FBとAstroBinにM88を単体で投稿してしまっていたので、NGC3344と3184を並べて出してみたら

"the composition is fake"というコメントを頂いてしまいました。パッと見た時、同一領域に2銀河が浮かんでいるように見えるらしい(背景の輝度差も敢えて残しておいたのですが)

3344と3184は場所が全然違うから誤解されようが無いと思っていたのは、銀河オタク?のバイアスだったかも。

御示唆に従い、AstroBinはスペースを入れたものに差し替えました。FBは差し替え方が解らないし、コメント頂いているのでそのままに。

夜空の明るさ計測

1/20に撮影したM35の2s 5s 10s 20sのデータを使って、SQM計測に挑戦してみました。

参照したのは、たまさんのページです。

www.nuasa.org

まず、"FOVpp"(今回は使いませんでしたが)はプレートソルブのピクセルスケールでも知る事が出来ます。※この"赤経 赤経”って直されないのでしょうか^^;

写野の座標は、NINAのフレーミングで調べ、

ステラナビゲータの「視野」>「中心座標を指定」で表示させます(↓左)北上で撮影したので、マカリに読み込んだ画像は上下反転しました(↓右)

※撮影データは、マカリでBias減算

たまさんのページにリンクされているエクセルシートに、マカリの矩形測光で測った背景カウント、開口測光で測った星の輝度と、ステラナビゲータで調べた等級を入力

この夜19:30頃のSQMは17.3~18.0となり(大雑把過ぎ?)同じ時間にDarkSkyMeterで測った値とほぼ同じでした。

※3)恒星等級と明るさの関係性分析の傾きが-0.328と悪かったですが、-0.4に近付ける為には、たぶん選択する恒星の等級差が大きい方が良い?反面、明るい星や暗い星は測光のバラつきが大きくなる傾向に、難しさを感じました。

昨年5月に「今夜は空が良い」と思って測った時は最暗19.27で、LightPollutionMapの19.21に近かった。

morinoseikatsu2.hatenablog.com

SQMは透明度や時間帯で変わるので、当地の空は17~19と考えれば良いでしょうか。

今回初めてマカリを使いましたが、ステライメージのピクセル情報でも出来そう(精度が違って来るでしょうか?)