もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

HP更新と、長時間露光についてなど

HPを更新しました。

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galaxies.blue.coocan.jp

一年以上放置していたので作業が大変でした。億劫がらず、その都度UPしておかなくてはと反省しました。

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元栗畑の住人さんのblogを拝読して、ちょっと考えてしまいました。

 

もともと私が長時間露光を始めたのは遠征できなかったからで、光害地の自宅の空でSNを稼ぐという、必要に迫られての事だったんですよね。

与えられた条件で自分に出来る中からの、消極的な選択でした。お金もかかりませんし。

 

もちろん長時間露光してもSNが良くなるだけで、バックグラウンド下は写らないのですが、微光星や淡い部分が明瞭になる事への好奇心で、スタック枚数が400枚を超えた事もありました。

morinoseikatsu1011.cocolog-nifty.com

反面、FWHMのバラつきが大きいと、解像が犠牲になる事も。

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(今ならPixInsightで、高SNの背景&シャープな高輝度部分の良い所どりも可能ですが)

 

ところで、日本のフォトコン応募に限って言えば、そこまでの露光時間は必要ないかもしれないとも感じています。

例えば私のカメラでは、100枚を超えるとプリントで差が見えません。あるいは、滑らか過ぎて、解像感が失われるかもしれない。

morinoseikatsu1011.cocolog-nifty.com

 

最後に、私のような光害地縛りでなく、リモート等で長時間露光をなさっている方々にはエールを送りたいです。

以前Adam Blockさんに質問した時の記事ですが、

morinoseikatsu1011.cocolog-nifty.com

AstroBinを見ていても、暗い空で大口径でも、長い露光をかけて撮っている方々がいらっしゃいます。

長時間露光は光害地に恩恵もありますが、本来は暗い空でこそ真価を発揮するはず。

オリンピックじゃないけれど、長時間露光に支えられた高品質な画像を、世界に向けて発信して頂きたいです。

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星ナビ3月号にNGC2403、天文ガイド3月号にIC10を載せて頂きました。

特にNGC2403は、ST7XME時代から3(4?)回落選していた不遇の銀河でしたので、やっと日の目を見る事ができて、とても嬉しいです。

IC10の露光時間32時間については、Hαフィルターで試行錯誤した為に長くなってしまいました。端折って虚偽申告する訳にもいかず、使ったデータを正直に書いただけなのですが、時間だけ見ると長い・・・ですよね。