もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

やっと普通の星像に!でも雲終了

斜鏡支持金具は、4本のネジ部分の長さが同じになるよう調整しました。

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これでテンションが等分にかかり、曲がりが無くなったと思います。

結果的に、光軸調整アイピースの十字線の中心が、斜鏡センターに(ほぼ)一致したのは幸いでした。

そのまま、斜鏡に映る主鏡が丸くなるように、斜鏡を調整 → 主鏡のセンターマークが、斜鏡の像の中に収まるように、主鏡を調整。

 

日没しばらく晴れていたので、アルタイルで結果を見ました。

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左から順に、10/11、10/12、そして今日10/14です。

スパイダーは、未だ少し太さが違う気がするけれど、とりあえず割れなくなった!

星像も許容範囲と思います。

 

18:52~20:55(雲終了) NGC7727のIR 

雲カブリが多くて、なんとか使えそうなのは19枚。

 

※この後22:30晴れているのに気付いて再セッティングし、キャリブレーションまで終わった所で、再び曇られました;;

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10/15 

夕方の薄明Flatを撮りました。17:16~ 1sIR25枚 1sClear29枚

今夜は雨の予報もあるので、撤収。

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星像に関する経緯を整理しておきたいと思います。

 

2009年1月、Yさんから譲り受けたGOTO210

斜鏡部分は、この時に物置から出して頂いた状態のまま12年間、アメリカ往復の船便を経ても、一度も触った事がありませんでした。

 

今夏、再メッキの為に初めて外し、8/2 再組み上げした時の星像は、

このスパイダーの不均一が、支持金具の歪みだったのか、光軸、あるいはカメラ取付の垂直性なのか・・・?

 

9/3 鏡筒を下ろして、再度光軸調整

 

10/6 (10/5夜)スパイダー割れは解決せず、二重の支持金具の前後ズレが原因と思い込む。

 

10/9   (10/8夜)支持金具を一重にしても解決せず。画面の片ボケも気になり、セルの中で主鏡が動いている?と疑う。

 

10/11  (10/10夜)主鏡セルのスペーサーを増やし、再度光軸修正も。ただ、斜鏡に映る主鏡像が丸くないような気もしていました。

案の定?スパイダー割れ&中心から外れた星像が斜めに歪む。星像を見ながら、主鏡だけ修正。(翌朝見たら、センターマーク一つ分ズレていた)

 

10/12  (10/11夜) 何度目の光軸修正^^; スパイダー割れの原因は、支持金具が曲がっているせいと思うけれど、光軸や垂直性も完全では無い感じ。

 

10/14  斜鏡支持金具の長さ(≒)テンションを揃えてから、光軸修正。

室内では、ほぼ合って見えたけれど、取り付けてからは(暗くて)確認出来ず。

星像は、スパイダーは割れなくなったものの、8/2時点まで戻っただけという感じ?

光軸・垂直性は、画面全体で星像が安定しているように見えます。

 

まあ斜鏡を再メッキに出さなければ、こんな苦労せずに済んだのに、と思わない事もありません。

新しい事が、必ずしも進歩に繋がる訳では無い。

「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」と言うけれど、私の場合はいつも「やって失敗」する事が圧倒的に多い気がします。でも、結局やってしまう。