今日はGOTO210の前オーナー、Yさんがいらっしゃいました。
当初の用事は別件でしたが、この機会にスパイダー割れに悩む支持金具や、主鏡の締め付け具合などについても伺いました。
まずは、重たい主鏡をセルにすんなり収める方法を、伝授して頂きました。
セル底の開口部にアダプターなどを置いて鏡を載せ、セルを持ち上げれば一発OK。
今までの苦労(指を挟んだり)が嘘のよう。
セルと鏡の側面の隙間は、気温が下がるとアルミが締まるという事もあるので、キツキツにせず、3点に薄いスペーサーを入れる程度に留めるというお話。
でも揺らしてカタカタすると不安で、つい押さえ過ぎてしまうんですよね。
ちなみに遠征時、主鏡押さえは弛めて移動、現地で星像を見ながら締めたそう。
光軸は、Yさん御自身は、接眼部にカメラ用のフィルターを置き、He-Neレーザーで調整なさっていたので、光軸調整アイピースはお使いになった事が無いそうで残念。
斜鏡の支持金具は「目で見て一直線になっていれば」という事でしたが、見ても真っすぐかどうか?解らない。ここは未だ決め手がありません。
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光軸調整については、懐かしの望遠鏡本コレクションも当たってみたのですが、
光軸調整を解説しているのは、右側の付箋を貼った4冊だけだったのが意外でした。
書かれている調整の概要は殆ど同じですが、
『天体写真テクニック』(1994年 第3刷)には「むずかしい作業ではありません」?
『反射望遠鏡の作り方』(木辺成麿 1976年 第11版)には「決して一度では修正出来ません。斜鏡をなおし、主鏡をなおし、また斜鏡をなおすといったように、何度も繰り返す必要があります。大体は合っても、もう少しというところがなかなか合いません。自分の感じでできるだけ正しく合わせてください。」
『天体望遠鏡ガイドブック』(小森幸正 1970年?カバーが無く不明)では「ひととおりではなかなか正確にいきません。いくどもくりかえして、これをおこないます」
どうやら、言語化できる秘訣というものが無さそうな事は解りました。
実は、これらの本の数冊は夫のもの。
彼は大学サークルで「工作班」の班長(私は班員)だったのですが、早寝早起きで、今は星ではなく瓜とかに夢中です。
↓この夏の彼の収穫