もりのせいかつ 別館

銀河が好き。撮影日誌と画像処理の試行錯誤、ときどき料理の記録なども。

NGC2146

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP / AlThiba3

ASI533MMpro(-15℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×134  IR640×148  B×24  Hα×86

LにNoFilter, IR640, B,の全データとHα×62枚の計368枚使用

カラーはIR640×20枚, B×24枚, Hα×86枚

※カラーデータはLと兼用(Hαのうち24枚を除く)

 

気になっているのは、北東のNGC2146A(PGC18960)の赤ポチ。Hαフィルターに明るく写っていました。

ノイズでは無さそうなのに、AstroBinなどで作例を探しても見当たらず悩みました。

この銀河全体が青味がかっているのでHⅡ領域があっても不思議では無いし、他にも薄っすら赤い場所があるようなので、Trueと判断して良いのかな・・・

 

↓の画像でも何となく赤く写っている?

noirlab.edu

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1/24 10:20追記;

この銀河を撮るきっかけになったHST画像ですが

esahubble.org Images through a near-infrared filter (F814W, coloured blue and orange/brown) were combined with images taken in a filter that isolates the glow from hydrogen gas (F658N, coloured red). An additional green colour channel was also created by combining the two to help to create a realistic colour rendition for the final picture from this unusual filter combination. 

ちょっとIR/B/Hα撮影に似ている。IRとHαの2フィルターだけで、この色が出るという事でしょうか?(全然解りませんが^^;)

夜空の明るさ計測;再掲

一昨夜は雨上がり、昨夜は強風予報で撮影は見送りました。

今夜も予報イマイチだし、昨日から首肩が痛いので多分撮らない。

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HIROPONさんが記事を書かれてたので、

hpn.hatenablog.com

私も昨年同じ方法で試した時の記事を貼っておきます。

morinoseikatsu2.hatenablog.com

↑にも書いていますが、数値は透明度や時間帯によって変わるけれど、実際の撮影もその条件で行っているので妥当と思います。Light Pollution MapのSQMは一番良い条件に近い?

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ここ数日の「一日一語」ノートに増えた単語が自分でも笑ってしまう。

SAN値   TRPG

マングローブ マングース

ケイデンス

・宇宙猫

・熊落とし

マングースって蛇だと思っていました^^;  知らない言葉・曖昧な言葉って沢山ある。

IC342

最も悩んだのは色彩でした。

ニュートラルに調整したものは背景が何となく黄色っぽい(上)この銀河の場所としては妥当なのかもしれないけれど、敢えて少し青に振ってみると色コントラストが上がり、HⅡ領域も際立って見える(下)

迷いましたが、とりあえず50%で合わせてみました。

これで完成!と思っていたら、tantanさんのblogでBXTがアップデートされた事を知り、L画像をやり直し。

※PIが1.8.9-1のままでは使えず、1.8.9-2にして使えるようになりました

左5枚が旧ver. 右が今回のver.4です。

ASI533MMの小さな画角ですが、四隅の星像が僅かに良くなっていると思う。

更には、小さな星や構造が「小さくなり過ぎる」という欠点が改善されているように見えます。

言い換えれば、”Sharpen Stars”(あるいは"Sharpen Nonstellar"?)の効きが穏やかになり、中輝度以下の星を旧ver.と同じ小ささにしたければ、数値を大きくする必要がありそう。

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(以下は12/17 18:40更新しました)

↓左上が旧Ver.でSharpen Stars0.15 Sharpen Nonstellar0.5、 他の5枚はAI Ver.4で数値を変えて試したものです。

Ver.4  Sharpen Stars0.35 Sharpen Nonstellar0.5を使った完成画像

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP / AlThiba3

ASI533MMpro(-15℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×114  IR640×166  B×40  Hα×104

Lに全データ424枚 カラーにIR640, B 各40枚 Hα104枚使用

(カラーデータはLと兼用)

撮れてなかった

ドタバタだった昨年の12月から、早一年

morinoseikatsu2.hatenablog.com

長年使っていたSBIGのセルフガイドカメラを離れ、初めてのCMOSカメラ・オフアキ&PHD2・ASCOM・N.I.N.AでのプレートソルブやAF、更にはPIでずっと敬遠して来たWBPP。

私にとって、新しい機材やソフトに移行するのはとてもハードルが高く、「撮れるようになるまで一年ぐらいかかるかも」と覚悟していた事を思い出すと、感慨深い。

アドバイス下さったSもとさん、tantanさん、UTOさん、そして特にn2068ddさんには改めて感謝していますm(_ _)m

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(12/1)   一周年♪の油断があったのでしょうか、ミスりました。

21:49~IC356のIRを設定した時に、前回の"昇温  パーク ON"を外すのを忘れていた。

15枚完了後、赤道儀ホームポジションに戻ってしまい、カメラの温度は上がって行く。

昇温OFF、シークエンス終了、冷却を再ON、接続OFF/ONと、色々試してみたけれど、温度表示の上昇は止まりません。

仕方なく全部を一旦切断し、N.I.N.A.を再立ち上げして、漸く数値が下がり始めた。

23:39~  NGC2903のHα30枚  NGC3486のHα40枚をシークエンスにセットして就寝。

明け方起きたら、NGC2903は完了していたものの、3486の"導入と中心合わせ"で止まっていた。えー!!?

NGC3486は初回だったので、NASAスカイサーベイフレーミングしたのですが、NGC2903撮影のHαのまま導入しようとしてプレートソルブ出来なかったのでしょうか。導入時のフィルター選択って、どうなっているのかな。

そもそも、日の丸構図だったので、画像からプレートソルブせず座標だけで導入すれば良かったのかも?

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ダイニング前の家は11/30に上棟されました。

高さがありますが、望遠鏡からは西天になるので、おそらく撮影には殆ど影響無いと思います。

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(12/2)   予報がイマイチなので迷いつつ、昨夜の失敗を取り返したい気持ちもあり。

23:30セッティング ASI533MMのファンの異音を初めて聞いた。

PHD2はupdateのアナウンス→とりあえずキャンセル(翌朝update)

23:40~NGC2903のIR15枚  月齢18.7の月が直ぐ傍に

0:57 スカイアトラスでNGC3486へ。昨夜のエラーはシークエンスのHαでなく、AF時(撮像)のBフィルターの所為かもしれない。

BのAF26792(3.65)

1:07~NGC3486のHα50枚セットして就寝

6:00  電源を抜きに出たら全天に雲。でも一応50枚は完了していた。

 

12/1NGC2903のHα30枚と、12/2NGC3486Hα49枚(Dark/Flat補正無)

NGC3486は途中雲の通過があったらしく<061>は全く写っていなかった。撮り足し必要。

11月zoom

今回は「ノンリニアステージでの画像処理」というリクエストを頂き、成り行きで私のM74処理の御紹介、それから、きたさんがPIのGHS処理を見せて下さいました。

参加者は、KY博士・n2068ddさん・SもとさんUTOさんこうちゃんさんsazabiさん久保田さんたまさんviewruさんまつのりさん・きたさん・やまぎりさんです。

 

処理実演は「普段やっている事をそのまま見て頂ければ」と思っていましたが、その場になると緊張するものですね。まあ何事も経験ということで^^; お聞き苦しかったらごめんなさい。

UTOさんから「マスク多用にビビった」と言われ、確かに、と。

自分では意識していなかったけれど、比較的小さな対象(銀河)しか撮ってこなかった事、光害地でSNRの低いデータを扱って来た事から、いつの間にかこうなっていたのかもしれません(と言っても使っているのは、L画像のレンジを詰めた輝度マスクやスターマスクぐらいなのですけれど)

ずっと独りでやっていると、気付かないうちに自己流街道まっしぐらになっている。

他の方の御意見を伺う機会、新しい知識を学ぶ必要を、改めて感じました。

 

処理したM74です

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP / AlThiba3

ASI533MMpro(-15℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×193  IR640×97  B×20  Hα×94

Lに全データ404枚 カラーにIR640×20・B×20・Hα×94枚使用

(IRとB、Hαデータは L/カラー 兼用)

 

次回は1/27(土)の予定です。いつでも参加者募集中です^^

IRで撮るか、NoFilterで撮るか?

UGC12732の5分×473枚を画像処理してみたのですが、どうにもSN不足が否めません。

ここ数夜は晴れ予報なので、20:30頃の南中まで3時間ぐらいずつ撮り足す事は出来そうです。

悩むのはThrough(NoFilter)で撮るか、IR640にするか?

 

今回の主役の一翼UGC12732は、Skymapで見ると青い(左。右は私のB画像)

反面、主役その2の遠方銀河群にはIRの方が良いと思われ、、、

 

Through226枚スタックとIR197枚スタック、そして仮処理のLRGB画像を見較べると、Throughの方が良さげにも思えますが、コントラストはIRの方が良いんですよね

(左2枚はシグマクリッピング無し)

 

各夜ごとのスタック比較  上段Through下段IR 左列から枚数順に

これを見ながら今夜までに考えます・・・

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(11/1)  日没16:48  17:02 IRのFlat150枚(1s17000台~10000  101枚目から2s20000台~)

17:28~UGC12732のIR35枚 AF26843(2.35)  12枚目からAF26850

夜早い(光害が強い)時間帯なのでIRにしました。他の対象をIRで撮るのでガイドカメラのピント位置調整が面倒というのも、気持ち的に影響しているかも

20:33~M74のIR24枚

22:44~IC342のIR24枚と、NGC2146のIR30枚セットして就寝

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(11/2)   17:33~UGC12732のIR32枚  6枚目に飛行機の軌跡

20:22~M74のIR24枚

22:34~IC342のIR24枚と、NGC2146のIR30枚セットして就寝

娘1の文化祭(着付け)など何かと忙しい連休、睡眠撮影出来るのは本当にありがたい。

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(11/3)   晴夜予報も今夜まで。

17:32~UGC12732のIR

撮影しながら、娘2人がいる賑やかな夕食(手巻き寿司)

20:01~M74のIR

22:25~IC342のIR24枚と、NGC2146のIR30枚セットして就寝

UGC12732は3夜のIR95枚を加え、SNRは"1 "上がりました

この差は大きいのか小さいのか・・・?

NGC925

GOTO210(D=210mm f=1260mm)+160JP / AlThiba3

ASI533MMpro(0℃  Gain100 Offset20)

単露光5分 NoFilter×107  IR640×40  B×64  Hα×20

LにNoFilter・IR640・Bデータ211枚 カラーにIR640・B・Hαデータ124枚使用

(IRとBデータは L/カラー 兼用)

 

6年ぶりに撮りました。前回までの画像はこちら

galaxies.blue.coocan.jp

ほんとうに綺麗な銀河で、この夢のような美しさを損なわないように処理したつもりですが・・・

NBRGBCombinationが何故か上手く行かなかったので、RGB(IR/B)とHα画像をストレッチ後、ChannelExtraction→PixelMathでRとHαをmax合成→ChannelCombinationしてみました。